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目次
156 : 本棚のやる夫さん : 2009/05/04(月) 10:39:45 ID:QxDoh1uM 〔 お父さんの1時間はいくらか? 〕
ヘタレプログラマーは,今日も仕事で疲れきって,遅くなって家に帰ってきた。 すると,彼の5歳になる娘がドアのところで待っていたのである。彼は驚いて言った。
/ ̄ ̄\ / ノ \ \/`i | (●)(●)./ リ まだ起きていたのか…… . | (__人__)..| / | ` ⌒´ リ ヒ もう遅いから早く寝なさい、常識的に考えて . ヽ // ,`弋ヽ ヽ - ′.Y´ , `ヽ`.l /〈 `ー〈::....ノ V | ヽ_ー 、 `ヾ_/ // | フ-、`ー┴‐-〃 `ー‐一′
-‐ '´ ̄ ̄`ヽ、 / /" `ヽ ヽ \ //, '/ ヽハ ヽ 〃 {_{ ー_, 、ー, リ| l │ i| パパ、 レ!小l( ●) (●)从 |、i| 寝る前に聞きたいことがあるんだけど…… レ⊂⊃ 、_,、_, ⊂⊃ |ノ ヽ、 ゝ._) j / (⌒\(mm ィ´ヽ |ヽ、 ノ゙ ノi⌒\| ソ /⌒ヽ人/⌒ヽノ (^|゙ '|=y ゙| ヽソ,__|_,、,レ'__j
- 157 : 本棚のやる夫さん : 2009/05/04(月) 10:40:17 ID:QxDoh1uM
/ ̄ ̄\ / ヽ_ \ , | ( ●)(●) - . | (__人__) ` なんだ? | ` ⌒´ノ . | } . ヽ } ヽ ノ / く | \ | |ヽ、二⌒)
-‐ '´ ̄ ̄`ヽ、 / /" `ヽ ヽ \ //, '/ ヽハ ヽ 〃 {_{ ⌒_, 、⌒, リ| l │ i| パパは,1時間にいくらお金をかせぐの? レ!小l( ●) (●)从 |、i| レ⊂⊃ 、_,、_, ⊂⊃ |ノ ヽ、 ゝ._) j / (⌒\(mm ィ´ヽ |ヽ、 ノ゙ ノi⌒\| ソ /⌒ヽ人/⌒ヽノ (^|゙ '|=y ゙| ヽソ,__|_,、,レ'__j
- 158 : 本棚のやる夫さん : 2009/05/04(月) 10:40:52 ID:QxDoh1uM
ヘタレプログラマーである父親はイライラして言った。
/ ̄ ̄\ / _ノ \ | ( ●)(●) お前には関係ないことだ! . | (__人__) | ` ⌒´ノ 何故そんなこと聞く? . | } . ヽ } ヽ ノ / く | \ | |ヽ、二⌒)
-‐ '´ ̄ ̄`ヽ、 / /" `ヽ ヽ \ //, '/ ヽハ ヽ 〃 {_{ _ノ ヽ、_, リ| l │ i| どうしても知りたいだけなの レ!小l( >) (<)从 |、i| レ⊂⊃ 、_,、_, ⊂⊃ |ノ 1時間にいくらなの……? ヽ、 ゝ._) j / (⌒\(mm ィ´ヽ |ヽ、 ノ゙ ノi⌒\| ソ /⌒ヽ人/⌒ヽノ (^|゙ '|=y ゙| ヽソ,__|_,、,レ'__j
女の子は嘆願した。
- 159 : 本棚のやる夫さん : 2009/05/04(月) 10:41:23 ID:QxDoh1uM
/ ̄ ̄\ / _ノ \ | ( ●)(●) ふぅ、あまり給料は良くないさ…… . | (__人__) | ` ⌒´ノ 20ドルくらいだな .l^l^ln } ただし残業代はタダだ、企業的に考えてな .ヽ L } ゝ ノ ノ / / \ / / \ . / / -一'''''''ー-、. 人__ノ (⌒_(⌒)⌒)⌒))
-‐ '´ ̄ ̄`ヽ、 / /" `ヽ ヽ \ //, '/ ヽハ 、 ヽ わあ! 〃 {_{ ⌒ ⌒リ| l │ i| レ!小l( ●) (●)从 |、i| ねえ、パパ、私に10ドル貸してくれない? レ⊂⊃ r‐‐v ⊂⊃ |ノ ヽ、 ヽ ノ j / (⌒\(mm ィ´ヽ |ヽ、 ノ゙ ノi⌒\| ソ /⌒ヽ人/⌒ヽノ (^|゙ '|=y ゙| ヽソ,__|_,、,レ'__j
- 160 : 本棚のやる夫さん : 2009/05/04(月) 10:41:59 ID:QxDoh1uM
女の子のお願いに、疲れていた父親は激昂した。
._ _ _ (ヽl_l_ll_l,l ヽ r │ | |/ ̄ ̄\ なんだって!? / \ ノ | ( ●)(●) お前が何不自由なく暮らせるために . | ノ( (__人__) オレは働いているんだッ! | ⌒ ` ⌒´ノ . | } それが金が欲しいだなんて…… . ヽ } だめだ!早く部屋に行って寝なさい!! ヽ ノ l/ く | \ | |ヽ、二⌒).
,_,.、-―ー―、,,._ / /" `ヽ ヽ \ //, '/ ヽハ 、 ヽ 〃 {_{ _ノ ' ヽ_ リ| l │ i| レl小o゚⌒ ⌒゚o从 |、i| …………… レ/// 、_,、_, /// |ノ ヽ、 ⌒´ / (⌒\(mm ィ´ヽ |ヽ、 ノ゙ ノi⌒\| ソ /⌒ヽ人/⌒ヽノ (^|゙ '|=y ゙| ヽソ,__|_,、,レ'__j
- 161 : 本棚のやる夫さん : 2009/05/04(月) 10:42:29 ID:QxDoh1uM
女の子は、黙って自分の部屋に行った。 しばらくして、父親は後悔し始めた。
/ ̄ ̄\ / _ノ \ | ( ー)(ー) 少し厳しく叱りすぎたかもしれないな…… .| u (__人__) / ` ⌒´ノ たぶん、娘はどうしても / ヽ ⊂二二 ̄\ 買わなくちゃならないものがあったんだろう、JK / \ ⊂、' ヽ / \_, `7 / それに、今まで娘はそんなに何かを / へ \ !/ / ねだるってことはしない方だった…… | \ Υ / | \ /\ | / \__/.,,_r ヽ、 / _,,__|'"´ レi } | `'"´ `¨ー、 /ノノ
- 162 : 本棚のやる夫さん : 2009/05/04(月) 10:42:51 ID:QxDoh1uM
男は、娘の部屋に行くと、そっとドアを開け、 そして、小さな声で言った。
|┃ |┃ ガチャ / ̄ ̄\ |┃ / ノ ヽ \ |┃ 三 | (●) (●) | |┃ | (__人__) | もう,寝ちゃったかい? |┃ 三. | `⌒´ | |┃ | l |┃ ヽ / |┃ 三 _,,ゝ (,_ |┃ /´ `ー-一´ `ヽ、 |┃ / 、 , } |┃ 三 / | |. i | {ミヽ、__/ | ト,_ | | ⊆_,)二__/| レ ノ |┃ j──‐─一ヾ,,/ |┃ 三 | ij |
-‐ '´ ̄ ̄`ヽ、 / /" `ヽ ヽ \ //, '/ ヽハ 、 |i ううん、パパ 〃 {_{ ⌒ ⌒リ| l │ |i レ!小l(。●) ((((, ̄\ |、|i レ⊂⊃ 、_,、_, ⊂ ̄\\ ヽ、 ゝ._) j /_ ) ヽ ヘ,、 __, (( 、__/ / 丶. i | ./ 丶、_) |_ .|  ̄ヽ._ ´ ヽ ヽ、 _/´`ヽ /
- 163 : 本棚のやる夫さん : 2009/05/04(月) 10:43:23 ID:QxDoh1uM
女の子の声がした。少し泣いているようだ。
/ ̄ ̄\ / _ノ \ | ( ⌒)(⌒) 今日は長いこと働いていたし、 . | (__人__) ちょっとイライラしてたんだ…… | ` ⌒´ノ . | } ほら、お前の10ドルだよ . ヽ } ヽ ノ / く | \ __ | |ヽ、二⌒)| 10$|  ̄ ̄
- 164 : 本棚のやる夫さん : 2009/05/04(月) 10:43:44 ID:QxDoh1uM
女の子は,ベットから起きあがって,顔を輝かせた。
( , /.'´ ̄ ̄` ー- / 〃" `ヽ、 \ / / ハ/ \ハヘヘ . 、|i │ l |リ ⌒ ⌒}_}ハヽ __ / ̄`ヽ 从( >) (<)l小Nl ̄ゝ| 10$| ありがとう! パパ!! ヽ、 ヽ、⊂⊃ 、_,、_, ⊂⊃ ./  ̄ ̄ `ヽ、 \j (_.ノ ノ/ \ 'へ、 __, イ/ | | i `/ ̄`l / \ // l´\__/ | / `ー´
- 165 : 本棚のやる夫さん : 2009/05/04(月) 10:44:07 ID:QxDoh1uM
そして,小さな手を枕の下に入れると,数枚の硬貨を取り出した。 父親はちょっとびっくりして言った。
/ ̄ ̄\ / _ノ \ | ( ●)(●) おいおい . | u (__人__) もういくらか持ってるじゃないか | ` ⌒´ノ . | } . ヽ } ヽ ノ / く | \ | |ヽ、二⌒)
-‐ '´ ̄ ̄`ヽ、 / /" `ヽ ヽ \ //, '/ ヽハ 、 ヽ だって足りなかったんだもん! 〃 {_{ ⌒ ⌒リ| l │ i| レ!小l( >) (<)从 |、i| でももう足りたよ! レ⊂⊃ r‐‐v ⊂⊃ |ノ ヽ、 ヽ ノ j / >l ^)ー(^|_ リ γ::::lヽlムレl:::ヽ l:::::,l::::|∞|::::!::::l ヽ::::;ノ ゝ;:::ノ ノ , , 八 / / ハ ヽ
- 166 : 本棚のやる夫さん : 2009/05/04(月) 10:44:36 ID:QxDoh1uM
そして,10ドル札と硬貨を父親に差しのべて……。
-‐ '´ ̄ ̄`ヽ、 / /" `ヽ ヽ \ //, '/ ヽハ 、 ヽ パパ、私、20ドル持ってるの 〃 {_{ ⌒ ⌒リ| l │ i| レ!小l ( ⌒) ( ⌒)从 |、i| これでパパの1時間を買えるよね? レ⊂⊃ 、_,、_, ⊂⊃ |ノ ヽ、 i__i j / _,..-'‐'"つ ヘ,、 __, イ ,'"´ つ⑤⑤.) r‐く>'"´r7‐''"´_,.-‐`r-''| 10$| _ r/!x!_/x/:/ ト}-r'"´  ̄ ̄ {´ i)./7:|x|/x/::::! `ソ´ ゝr.r'rイ{:::||/x/、::::::`7'´ `':r‐=◎=ニ二{、 ー,イ/´ ̄ i ハヽ、 ,. '´/ / ! ',:::::\
元ネタ↓
ヘタレプログラマーは,今日も仕事で疲れきって,遅くなって家に帰ってきた。 すると,彼の5歳になる娘がドアのところで待っていたのである。彼は驚いて言った。 「まだ起きていたのか。もう遅いから早く寝なさい」 「パパ。寝る前に聞きたいことがあるんだけど」 「なんだ?」 「パパは,1時間にいくらお金をかせぐの?」 「お前には関係ないことだ」ヘタレプログラマーである父親はイライラして言った。 「なんだって,そんなこと聞くんだ?」 「どうしても知りたいだけなの。1時間にいくらなの?」女の子は嘆願した。 「あまり給料は良くないさ・・・20ドルくらいだな。ただし残業代はタダだ」 「わあ」女の子は言った。「ねえ。パパ。私に10ドル貸してくれない?」 「なんだって!」疲れていた父親は激昂した。 「お前が何不自由なく暮らせるためにオレは働いているんだ。 それが金が欲しいだなんて。だめだ!早く部屋に行って寝なさい!」 女の子は,黙って自分の部屋に行った。 しばらくして,父親は後悔し始めた。 少し厳しく叱りすぎたかもしれない...。 たぶん,娘はどうしても買わなくちゃならないものがあったのだろう。 それに,今まで娘はそんなに何かをねだるってことはしない方だった・・・ 男は,娘の部屋に行くと,そっとドアを開けた。 「もう,寝ちゃったかい?」彼は小さな声で言った。 「ううん。パパ」女の子の声がした。少し泣いているようだ。 「今日は長いこと働いていたし,ちょっとイライラしてたんだ・・・ほら。お前の10ドルだよ」 女の子は,ベットから起きあがって,顔を輝かせた。「ありがとう。パパ!」 そして,小さな手を枕の下に入れると,数枚の硬貨を取り出した。 父親はちょっとびっくりして言った。「おいおい。もういくらか持ってるじゃないか」 「だって足りなかったんだもん。でももう足りたよ」女の子は答えた。 そして,10ドル札と硬貨を父親に差しのべて... 「パパ。私,20ドル持ってるの。これでパパの1時間を買えるよね?」
- 167 : 本棚のやる夫さん : 2009/05/04(月) 10:45:35 ID:.ZrOS4HU
- 乙
いい話だ
- 168 : 本棚のやる夫さん : 2009/05/04(月) 10:57:32 ID:pJseSktE
- 乙
心温まる話だな
- 169 : 本棚のやる夫さん : 2009/05/04(月) 15:43:44 ID:J1hBF8L6
- 何かジーンときた
乙乙
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